- December 4, 2013
夜半、翌日迄に何処が対象だか良く判らぬまま100人に振付を頼むとざっくり言われて、
うんうんと唸っていたらどうやらそれは夢だったらしい。
あながち無くもない話なのだけれど。
そういうコマーシャルな活動と、自分の本来の活動についてのバランス、に、なにかと歪みが出る事が有る。
具体的にはミュージックビデオの振付等は、判り易いキャッチーな物を要求される事が多い。
それらの多くはあくまで宣伝の為に使われる事が多く、確かに短い時間で最大の効果を上げる、という意味では判る。
とはいえキャッチー畑でやって来なかった物だから。
そう、キャッチー畑、これが意外に中々難しい。
収穫しようとする度、あちこち擦りむいて満身創痍なのだ。
キャッチーの実、はもうね、中々、収穫難。
それでも日々勉強なのだ。
実はキャッチーさというものは勝手に築いてしまう枷でも有る。
其処に自分をどう置くか、が本来重要なのだ。
なので、結局作っている途中にそんな事に築き、自分の要素を差込んでいく。
撮影の時には、大抵自分自身は出演しない。
そういった予算が下りている仕事(とはいえダウンロード全盛の時代で、全体の予算は下がっていてそうでもない事もしばしば有るけれど今回はその話は別なので割愛。)の時には、
なるべくいつもお世話になっている周囲の方々を使いたいし、そういう還元はこれからもして行きたいのだけれども、
映像のフレームで見ると言う事は一寸勝手が違うので(嗚呼、其処映さないのか、と思う時も有ればその逆もまた然り。)なるべくそうしている。
結果出来上がった物達はそれぞれ監督の意思が其処に込められていて、こうミュージシャンを切取りたかったのね、といつも感心する。
まだやった仕事で公開されていない物も有るのだけれど、
これまででやった物達は本当に有難い物ばかり。
たった5分前後の作品にこんなに人が携わっているのかと思うけれど、それぞれがもう闇雲に作られているのだ。
それにしても、前述の100人振付は、まだ作っていない。
そろそろ出来ましたか?なんてひょっこりと言われたらどうしようと思っている。
何か、作っとけば良いのか。
何を?