- May 10, 2013
4/17 Jaipur-Varanashi/India Day6 ②
さて、その後どうだったかと言うと。
取敢えず空いている所にまず座ってみたけれども、その後その席を持っている方が来る。
明け渡す。
そりゃそうだ。仕方無い。
けれども私は兎に角体力の低下を少しでも防がなければならない。
とはいえ席が碌に無い。
そして別の車輛で、一緒に立っていた男の子と少し話しながら進む。
や、これが近所ならナイストリップですよ、だがね、そうではない。なにしろ10数時間。
10数時間早々話も持たないよ。
困った物だ。
彼と話しながらも内心全然落着かない。
と思いきや彼は列車の奥に行った。
なんてこった、彼は席を持っていた。
おいどうしたよナイストリップは。
勝手に裏切られた感を感じる。
電車の入口に腰を下ろしてびゅんと吹く風にぼんやり外を眺める。
やっちまったのさ。
よりにもよってインドの移動の中一番長い路線での失態。
自分に始末書だよ。
何故自分を甘やかさなかったのかについて。
真摯に書くよ。
そんな事を思いながらのどかな風景にぼぅっとしていると、何やら座っている人が手招きをする。寄って見ると、此処座ったらどうだ、と言う。
え、一寸どういう事ですか。
それ優しさですか?理解出来ていないんですけれど。
座って、座って良いんですか皆さん。
そろそろと6人掛けに腰をかける。
棄てる神有れば拾う神有りか。
そうこうしていると車掌が来て、キャンセルでたからこの座席に行きなさい、との案内。
なんだこの状況。
しかし其処へ行くと席が埋まっている。
どうやら自分の持っている場所と変えてくれないか、と言われる。
判ったと良い行くと結局頭上の寝台を促される。
横になる。
‥なんだ、この流れは。都合良過ぎないか?
こんなに都合良くして頂いても返せる程持合せが無いのですが良いのですかね?
え?なら休むよ、寝台、活用しますよ。
かくて私の烈車は、列車となった。
次回 幸福が現実に
- Newer: in India/インドの友人
- Older: in India/栄光に向かって走るあの列車には乗っては駄目