- April 30, 2013
4/16 Jaipur/India Day5
未明。まだ暗い中バスはジャイプールに着いた。ほぼノンストップで。
しかし日本と違って高速バスの降り口と言うのは独立している。
なので本当に暗い中何処とも判らない所で降ろされる。
これがジャイプールだと言われても確認する術が無い。
バスの中で薬を飲みこれが多少聴いたお蔭で身体は楽だが、休むに越した事は無い。
降りてみた物のこれでは何処かに行く等ではない。
さぁどうした物か。
ホテルを覗こうと思うも案の定声を掛けて来るオートリキシャの運転手。
適当にあしらう。
で何軒かホテルに入る物の巧く条件が合わない。
するとまた其処に運転手。
「安いホテル有るからさ、案内するからさ、行こうよ、ね?ね?ね?」
こういう時ファーストタッチでは酷く頑な態度を取ってしまうのだけれど時間も時間、地理も判らないと言う事で5Rsで良いから乗ってくれと言う運転手に従ってリキシャに乗る。
ホテルに行く。
部屋を見て値段を聴くと運転手が言っていた値段と違う。
運転手も何でだ、と聴いても譲らない店主。
仕方無い、向かいの店へ行こうと連れて行かれる。
さっきより少し良い店へ。
こちらは朝方なので1日というより24時間計算で良いと言われるがその分2日分に近い値段が取られる。
そして少し割高。
仕方無いと此処に決めようとするとパスポートのコピーを取った後で、向こうはビザはどれだ?
と聞く。
通常ビザではないアライバルビザは所謂ビザとは書類の体が違う。
それを何度も説明するも判って貰えず、弾かれる。
結果宿泊拒否される。
悔しいのでコピー返せ!と言って取返す。
判った次の店だと運転手がオートで向かう。
最後に辿り着いたのは見るからに良さそうなドアマン付のホテル。
此処も24時間。そして更に割高。
もうしかしね、朝方にごちゃごちゃとたらい回しにされるのにも疲れた。
3000Rs位するらしいが、何故か大幅値引の24時間1000Rs。
つまり1日500Rs(1000円位)。
日本では考えられないけれども。
どれだけ割引されているんだ、という気もし無くはないのだが、ここ迄出すとやはり相当良い所泊まれますね。
何よりシャワーからお湯が出てしまった。
もうね、これ、出てしまった、というのに近い。
しかも安定供給されるのだ。
インド来てから初めてじゃないか。
サヴィータの所も出た事無いよ。
思わず「うわ。」と独り声に出して呟いてしまう。
感動的だよ。
最早一寸した事故である。
その後起きた後はまず歩いて中心地の方に向かう。
いつも大抵そうだ。
これで毎回数km歩いてぐったりしてしまうのだけど、それでも何となくアジャストすると言うか、これが有ると落着くので道を聴きながらでも歩く。
ジャイプールは現在も王様(マハラジャ)が住んでいると言う事が有り、宮殿が有る。
宮殿周辺は壁で囲まれており、此処の中の建物はほぼピンク色に近い色で統一されていて、ピンクシティと呼ばれている。
決してアダルトな訳ではないのだけれど。
で兎に角歩き回って歩き回って、何故かジャイプールはラッシーが有名らしく、本にも載っているLassiwaraという店へ。
とはいえLassiwara、ラッシー店が5店舗位隣り合っているのだが全ての店名がLassiwaraで有る。
後で判ったのだが私が行ったこの店は間違い。
まぁそれでも充分美味しいのだけれども。
陶器に入れて2-30Rs位で出されるのだけれども、この陶器は使い棄て。
コストパフォーマンスが良いのかどうなのか全く判らない。
呑んだ傍から皆棄てて行くのだ。
うん、そういうものなのか。
そしてその後ピンクシティ内のチケット売場へ。
お目当てのジャンタル・マンタルは他の5カ所位全てセットで250Rs位する。
少々高めの値段設定だ。
長い時間見たかったので此処は後に風の宮殿へ。
此処で気付いたのだが、どうやらセット券は1日ではなく2日有効。
もう夕方で閉館時間が迫って来ていたのでどうしようかと思っていたのだけれど、うだうだと悩まなくても良かったのだ。
ともあれまずは風の宮殿へ。
これは、なんだろう、
回廊みたいな物が色々繋がっていて、此処の角曲がったら敵が飛出して来るんだろうなあ、とか、
嗚呼、また此処に出てしまった、と言う様なRPG感に満ちている。
本当に大変入組んでいる。
遺跡とかという割に、なんだろう、インドでは何処でもそうだけれど、管理が雑だ。
誰でも触れる様な所でそれは痛むよ、というものが沢山有る。
その後、再び歩いて別の場所へ行こうとするも時間切れ。
明日に持越し。
さて、珍しく時間が出来てしまった今どうするか。
そろそろ最初に崩していたルピーも無くなる頃なのだけれど、大きい両替はもう要らない時期になって来てしまった。
他の両替所に聴いてみても両替は細かくしてくれない。
悩んだがこれも明日へ持越し。
という訳でどうしようとふと思った所、映画館に行こうと思い立つ。
本当はデリーに帰ったらサヴィータ達と行くつもりだったけれど、時間が有るのだから仕方無い。
それにデリーに変えて他に見る物も溜っているので丁度良いではないか。
そして向かってみると相変わらずチケット売場は列が出来ている。
チケットがそんなに大好物かインド人。
映画館では男女列が違うどころか、チケットの種類もルビー、エメラルド等、3-4種類有る。
一番安い所はカースト制度の様な事なのか、チケット売場さえ違う。
取敢えずそれに気付かなかったけど、一般的?な2番目のエメラルドのチケットを選ぶ。
100Rs(約200円)。
入ると此処は何だかアトラクションの様な、何だか社交界の様な華やかな所で、映画には非日常として来てるのだなあと感じる。
スクリーンが有る映画館内部も豪華だ。
何故か天井に時折横切る黒いものがあると思ったら鳥が飛んで居た。自由。
2階にはBOX席も有る。
作品は[HIMMATWALA]。
後でサヴィータに聴くとレビューが悪いから観に行ってないとの事だったけれど、有名監督、有名俳優を使った昔の作品のリメイク物らしい。
内容は、ざっくり言うと、
地元に久々に戻って来たアニキが、妹や母親木の実ナナの為に、地元を圧政で苦しめているボス藤竜也率いる一味と戦うという話だ。
中で、藤竜也の娘シャキーラと恋に落ちたりとかサブエピソードが色々有るのだが、まぁ詳しくはコチラ。
色々ふざけていて、それに呼応して観客も声を上げたり拍手したりと盛上がるので楽しい。
その後帰ろうとするも中々リキシャが捕まらず、一度捕まえて値段交渉迄して進んだら、「あ、このホテル知らねえや」なんて言い出す。
そしてやっぱり歩く。
街中では随分遅い時間にパレードなんてのもやっていた。
象、駱駝、牛、鳥、犬、山羊。
何でも見慣れたな。
延々と歩いて家路に着く。
次回 憧れの天文学
- Newer: in India/栄光に向かって走るあの列車には乗っては駄目
- Older: in India/喝采を持たない長谷川ねいと、彼の巡礼の年