- April 26, 2013
4/14 Haridwar/India Day3
結果、続いたのである。
地獄。
続きっ放しである。
収まる筈も無く、寧ろヒートアップしながら延々と続いた。
本を読もうにも出すのさえ億劫な窮屈の中、更に追討ちを掛ける様にインド人の日本人弄りが始まった。
「何処から来たの?ねえ。何処行くの?え?ねえ?おーい!おーーーい!聴いてる?ねえ!」
もう目を瞑っても立って寝ようとしても延々と続いた。なんだこれ、日本人狩りか。
一度わざと日本語で怒り返すと
「ねえそんな怒んないでよおー何で怒ってんのんもうーねえ!?」
駄目だこれ。
これはその後別のグループからもアプローチ。
帽子を弄られたりマスクを取ろうとして来たり様々な弄り。
まぁ確かにこんな所にもみくちゃになってる日本人も珍しいだろうけどもさ。
これはもう何の苦行だろうか。
普段街中で客引きだろうがそうでなかろうが声を掛けられるのは適当にやり過ごせるけれど何せこっちはほぼ密室空間だ。
どうにも出来ようもない。
もうしれっとするしか無い。
聖地の前に煩悩を捨て去る為の試練なのだな。
だが目を瞑っていても彼らは彼らで仲間内で盛上がる。
「おいアレ(長谷川)生きてんの、おい、チョッ触ってみろよ、おいおい!おいおいおい!」
何だろうなこのコミュニケーション力。強過ぎじゃないか。
それから気の遠くなる様な日本人狩りの時間が経ち、その場にしゃがみ込むやら立ち上がるとかが延々続き、
そしてやがてハリドワールに着いた。
もうね、体感時間は天竺かって位遠いね。
というか天竺ってインドの事だからもう天竺なのだけれどもさ。
ともあれ漸く地獄から解放だ。
お蔭様で大変気分が優れない朝方を迎える。
降りても客引き等が声を掛けて来るが、いちいち気が立っているのでどうにも楽しくない。
苛々としながらもガンガー(ガンジス川)に着く。
ははあ、これか。これがその、ガンガーて奴ね。
雄大な流れ・・
と思いきや急流だ。
恐ろしい程の急流。
危ないので捕まる為の鎖迄ついている。
凄い勢いだ。こんなのに入って行ったら有り難がっている間に流れてしまうよ。
だけれども皆入って行く。ざぶざぶとしてる。
まぁ日課の人も多いだろうしな。
まだ先の目的地リシケシが有るので此処ではサラッと眺めて散歩。
神様も流石の暑さで常時シャワーを浴びていたりする。
見事な手つきで少年がチャイを入れている。
一寸した寺院も多いのだけれど、此処にはこんな風に額に施すメイクが置いてあって(カレー皿の様だが)皆それを使って額に塗る。
なんだか締まりがない。えんどコイチ先生を思い出す。
その後も商店街を歩く、歩く、歩く、、終らない。
商店街、いつまでも何処迄も有る。そんな筈は無い。終るだろうと思うけれども終らない。
流石天竺。最後は諦めて引き返す。
何処迄行っても同じ様な店が延々と続いていた。
ガンガーの水を入れるペットボトルを販売する輩や色々な店。
しかしまぁ気が立っているので何をしても面白くない。
食事も然して気が柔らがない。
多分私の天竺はまだ此処ではないんだな。天竺だけれども。
リシケシに急ごう。
そして乗合いジープ?だかオートリキシャの少しまともな物に乗込む。
1時間程うとうとと揺られ向かう新天地。
そして着いた。
しかし何処だか良く判らない中途半端な場所で降ろされて、延々と歩く。
色々辿ってみると遂に白砂のビーチがやって来た。
目の前に流れるは聖地ガンガー。
ははぁこれがリシケシか。
これが天竺だろうか成程リゾート風で或る。
そしてまずはアシュラムに向かう。
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