- April 10, 2010
朝から、私は囚われの姫を助けに行く戦士になった。
というのも、たまたま近くに居た女性の助けで、
レンタサイクルの店主(英語話せないので厄介)に恐る恐る鍵が無くなったという事を伝えたのだ。
店主は気の良い親父で、10€で良いという。
デポジットで20€渡していたから10€は帰って来る計算になる。
法外な額じゃなくてホッとしたが、それにしても全部ではなく一部のみ負担って、デポジットの概念がちょっと揺らぐ話だ。
そして親父はスペアキーを探すも無い。
やがて店主は大きな鉄を切るレンチ?を出し、
何を血迷うたか「貸してやるからこれで切って来い」的な事を言う。言ったと思う。
そして私は仕方無くそれを持って店を飛び出した。
や、明らかに怪しい。
大きなバッグを持ち、片手に巨大な凶器を手に街を歩き、電車に乗る東洋人の姿は。
只の狂人だ。
しかし行かねばなるまい。
RadialSystemVには姫が待っている。
やがて駅に着き、向かうと、昨日のまま健気な姿で姫は其処に待っていらした。
嗚呼、姫。
鎖が繋げて有る手摺には、皮肉な事にGoogleのパロディみたいなシールが貼ってある。
鍵をGoogleで調べろというのか。馬鹿にしてる。
ともあれ仕方無しに私は武器を手に、鎖大王の呪縛から姫を無事に解き放った。
そして姫に股がって親父の元に助けたよと戻る。
気の良い親父は嫌な顔一つせず挨拶してくれた。
その後DORKYPARKで活躍している日本人の庄子さんと会う。
日本人が出ているという事は聴いていて、知合だと言う砂連尾さんらにコンタクトを取って貰っていたのだが、
砂連尾さんから返って来た返事で彼女がもう随分も前に共演した人だと判明。
数年ぶりに運命の出会いをベルリンで果たす。
んードラマチック。
その後彼女に色々話を聴く。
フリーランスのダンサーである彼女は1年前にドイツに来て、その3ヶ月後にオーディションに受かったらしい。
素晴らしいバイタリティ。
彼女の舞台は月末に観に行く予定だ。楽しみ。
そして今日はHAUにリミニプロトコルを観に行ったものの遅刻した上に完売。
すごすごと帰路へ。
今日から別のホテルで、それはSchaubuhneの近くに有る。
帰りにネットカフェでフランクフルト行きのオンラインチケットをプリントアウトし、ドネルケバブを食べて戻る。
途中からあれよあれよという間に混む。
相変わらず適当な食生活だ。
しかし前にもこの店で食べた気がする。
何だか4年前と同じ店に行ってたり、同じ所で写真を撮ってたりする。
興味の対象が変わって居ない。
確固たる信念と言うか、進歩無しか。
- Newer: 姫やオバチャンを助ける日々-day4
- Older: I rent,I lost.(Berlin)-day2