- April 18, 2010
朝ヴィースバーデンを出て、フランクフルトへ。
漸くトニーと会う。
伝えていた時刻より早く行った為、トニーは林檎とクランベリーのパイを作っていた。
食べさせようとしてたみたい。ありがとうごめん。
なので目の前でパイを作るトニーと、日本で買ったという桜茶を飲みながらなんでも日本は桜だよ、スターバックスも桜だね、なんて話。
彩の国から持って来たという小さなヤカンで入れてくれた。
トニーの家はフランクフルト中央駅からすぐ傍で、ダンサーとシェアハウスをしている。
一人はダニエルといって、日本でもアーキタンツでレッスンをする事も有るそうで、日本語も少し話せるみたい。
ダニエルも来月レッスンで日本に来る様だし、トニーは6月のピナ・バウシュ公演にダンサーの先生として一緒に来ているそうだ。
電車の時間が有ったし、トニーは月末から5月頭に掛けてベルリンで公演をするそうなので、
ゆっくり話したかったのだけれど、またベルリンでと言って早々にトニーの家を出る。
その後フランクフルトモダンアートミュージアムを駆足で回る。
三角形のケーキ型の外観。
小さな美術館だけれど、思いもかけず好きなジェームズ・タレルが有って嬉しかった。
それにしても此処でもkaikaikikiによる村上隆グッズが展示は一つもないのに売ってる。
今更だけど、本当に確固たる地位だ。
そして案の定時間一杯になりスーツケースを置かせて貰った友人の宅でスーツケースを受取り駅へ(駅近で本当に助かった)。
フランクフルトから慌ただしく出発。
2回の乗換を経てベルリンに着き、前のホテルに再びチェックアウトしてすぐにシャウビューネへ。
Falk Richter[ Unter Eis] (ファルク・リヒター作・演出[氷の下])
最近は多くなって来たものの、この人は作家か演出家かどちらかという人が多いドイツの舞台業界に於いて作・演出を両方やるという人。
帰りの列車で[氷の下]を読了し、予習は済ませたものの凄く独走的でイメージに溢れた難しい戯曲。
企業コンサルタントの役の俳優が話す言葉はまるで論文の様だ。これは読まなかったら流石に辛かっただろう。
それでも本を片手に向ったが。
勿論此処でも俳優は観客に語りかける。
客席で握手して回ったりもする。
良かったのは兎に角喋り続ける舞台というのは知っていたけれど、きちんと戯曲のイメージをプラスする形で舞台に乗せていた。
だから身体性も有ったし強い舞台だな、という印象。
強い舞台を作るのだ。
慌ただしくも充実。
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