- April 17, 2010
今日は朝からきちんと起き、友人に連れられ劇場StaatszTheaterWiesbadenへ。
大劇場だなと思ってたらこれで裏口らしい。
表はこちら。
劇場のバレエ団の朝のリハーサルを見せて貰う。
最近は本番前だったから30分程だったらしいが、今日から1時間15分と元の定例稽古のアップ時間に戻ったそうだ。
朝から劇場のスタジオでみっちりアシスタントによるバーレッスンから始まる。
最初のアップには小さな子供を連れて来ているダンサー迄居る。
公演は一昨日幕が開いたそうで、昨日は休演日だったので今日は2ステージ目。
レパートリーが多い為、アップ後は1時間程度今日の舞台の確認を行い、後は別の演目のリハーサル。
2ステージ目だというのに何だかあっさりとしたものだ。
自分だったらじゃああそこはこうして、此処はこう変えて、なんて落着きの無い事をずっとやってるのに。
今日のリハーサルはこの演目をやります、といった貼紙がスタジオの外に貼ってあって、皆群がってそれを見ている。
友人は今シーズンからこの劇場に来た様で、他にも2人、日本人が計3人も居た。
写真は既にリハーサルが終わっている時点のスタジオ。
公演のある日は、10-13:30迄のリハーサルが終ると、公演迄解散になる。
家に帰ったり食事をしたり皆バラバラで、此処でもまぁ自分の落着きの無さと較べてしまう。
食事をして一介戻った後、カンパニーが公演をしている白鳥の湖のDVDを勉強に観せて貰う。
何だかこっちに来て漸く次回作に直接関係性が有る事を教わる。
色々質問しながら、ふうん、成程、と観る。
そうしている内に公演間近になり、劇場へ向う。
メイクや役所にもよるだろうが劇場に着いた時点で開演迄2時間を切っている。
私はといえば時間が有ったので明日ベルリンに戻ったら観る、
ファルク・リヒター[氷の下]の日本語戯曲を事前に劇場に備え付けの食堂で読んで予習。
さて、公演会場は2つ有る内の大劇場で、サイズは世田谷パブリックシアターの様な3階建。
天井はオペラ座の様にデコレーションがしてあって、趣きの有る劇場だ。
休憩中のラウンジでさえこうだ。
友人に話を聴くと、前のバレエの振付家から現在の振付家シュテファン・トスに変わって、
モダンというかコンテンポラリーな要素が増えたから劇場の顧客には納得していない人も居るとの事。
確かにこれだけ歴史の有る風体の劇場では、安定したクラシック作品を観たいという顧客も居るのだろうなというのが、
年齢層が明らかに高い劇場から見て取れる。
この都市は元々首都が有った場所で戦争で焼けなかった所だと言う。
そういう、焼け落ちず積重ねた歴史が、顧客の層にも繋がっているのかもしれない。
作品は[眠れる森の美女]で、前回プレルジョカージュ版[白雪姫]を観てるので、嗚呼、割に自分バレエも観れるものだなあ、と思う。
判り易さよりダンスに重きを置いている気がして、[白雪姫]よりはストーリーの押しつけが無く感じて観易い所も有った。
こっちに居なかったら中々観る機会が無いだろう、友人に感謝。
その後食堂で夕食。
食事は3−5€と安い。
珈琲も0.6€、麦酒も高くない。
続々と公演を終えた出演者やスタッフ、オーケストラの人間達が集まっている。
終ってからこんな場所が有って、居る事が許されているというのはとても良い。
こちらに来てから劇場の事を考える事が多い。
- Newer: フランクフルトよりベルリンへ-day9
- Older: フランクフルト旅情編(ver.徒労)-day7