- April 28, 2010
写真が多くて長いのだけれど、何か今後ベルギーに行く人が役に立てばと思って載せているので御容赦を。
昼間に起きて街を散策。
時間が有ったので今の内に済まそうとお土産を買ったりする。
後はクンステンフェスティバルの冊子を読みながら(無料でえらく豪華なのだ)、劇場を巡る散歩。
や、広場とかも昨日は行ったのだけど、正直余りピンと来なくて観光らしい観光はしていない。
ただ劇場が乱立してる都心部と観光地はすぐ傍なので結果観光になるのかもしれないけれど。
そして今はクンステン・フェスティバル・デザールというフェスティバルの前で街中かなり総力を挙げてフェスティバルモードになっている。
街に舞台のフェスティバルが根付いているというのは素敵な事だ。日本では見られない光景だ。
以下の写真は上から王立モネ劇場、KVS、シアターナショナル、BLONX。
BLONXは青少年向けの劇場だけれど、今度のクンステンのフェスティバルではチェルフィッチュが公演をするらしい。可愛らしい劇場だ。
何処もちょっと普通に独立して営業しても全然良いじゃない、というバーが当り前の様に備付けだ。
で、此処で美邦さんから黒田杏菜ちゃんがこちらに来るよ、と言われ調べたらどうやらもう来ているらしかったので、
周囲の知人にPCの連絡先を聴いてメール。明日の朝こちらを経ってしまうので微妙なのだが、折角なのでと思い。
そして夜はkaaitheaterにtgSTAN[the tangible]。
ダンスシアターのカンパニーで、ダンサーは日玉さんが知ってるローザスで踊っていたダンサーも居るらしい。
言葉とダンスが殆どセパレートしていたのでもう少し融合して欲しかったのと、もっと沸点が高くなる様な動きが観たかったので残念な部分も有ったが、
それでも黒髪の雰囲気の有る女性の動きが良かったのでその人の動きばかり追ってしまう。
終って劇場でPCを開くと、黒田杏菜ちゃんからの返信が!
お互い携帯を持っていないのでSkypeで連絡を取合い、23:30から待合。
どうやら彼女はダンスでこちらに来ているらしいが、今はこちらで10日位から生活をしてオーディションを受けているらしい。
日本だったら中々無いけど、こっちは小さな街でお互い歩いて行ける距離なので問題は無い。
しかも吃驚する事に船矢祐美子ちゃんの家にお世話になっているそうだ!
なんて狭い世界。
そして日玉さん行きつけのバーで延々とお喋りをして、そうこうしている内に日玉さんも合流。
呑んでて話したのだけれど、
ブリュッセルでは、どんな小さなプロジェクトでも非営利団体の様な形として登録して出すと、劇場側からそのプロジェクトに予算が出るそうだ。
つまり全て劇場主催公演になる様で、其処の予算から出演者とスタッフのギャランティも支払われ、一部稽古場も貸してくれるとの事。
チケットの値段は劇場が決め、劇場に入るのだが、劇場が主催なので劇場費等も無く、プロジェクトに支払った予算でまかなわれるとの事。
もうなんだ、日本とは途方も無い差である。
ダンサーにも失業保険も出るし、こんな小さな都市の何処に其処迄の予算が有るのだろう。
詳しくはセゾンに日玉さんが書いたレポートを読んで貰うと良く判る。
ちょっと吃驚する筈だ。
しかも今はこれが書かれた時期より数年経ち、リハーサル環境等含め、もっと良くなっているそうだ。
その後、家に帰っても日玉さんと随分と夜中迄色々話す。
船矢祐美子ちゃんも言ってたけど、日玉さんはちょっとした思想家だ。
引出しが多くて面白い。
すっかり厄介になってしまった。
感謝しきりだ。
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