- April 20, 2009
昨日、私が公演したEsplanadeのTheatreStudioで次の公演が始まっていたのだが、
完全に忘れていて、クラレンスから来る?なんて言われていたものの、
気付けば開演時間をとっくに回っていた。
なので今日は日中は図書館に居た。その後に夜観劇に行った。
観劇前の日中に近くのマリーナスクエアというショッピングモールに少し寄ったのだが、
此処にあった化粧品関連の店がプロモーションをしていて、近付いたらまんまと「試してみる?」
なんてあれよあれよという間に手に塩を渡され、口早に説明を受ける。その後が大変だ。
塩を落とすと、
「で、使って見てどうだった?」と言われ、
「これは天然物で、これさえ有れば一年は持つのよ」
「ハンドクリームはどうかしら?これも良いのよ」
「これとこれ合わせて100で良いわ」
ともう怒濤の押しで有る。
私はつい逃げたくなって、何故かいもしないのに「ちょっと友達に電話してみる」と言うと
「何で彼に電話する必要が有るの」
「今決めれば良いじゃない」
という様な事を散々言われ、
苦肉の策で「や、彼にあげようと思っているんだが、ちょっと聴いてみないと」と、
何故かいもしない男友達に塩を送ろうとし、ほうほうの体で逃げ延びた。
しかし男が男に塩を送るって、なんだ、戦国時代か。
全く隙が無さそうな女店員のせいで、私の手はトゥルットゥルになってしまったのだ。
で、夜の公演の話に戻るのだが。
CATSが洋物だとしたら、PanggungArtsというこのカンパニーは完全にシンガポールやマレーで公演している地元の団体だ。
クラレンス曰くまだ出来てから2年以内の新しい団体だそうだ。
観客は大分入っていた。うちより入っていたかな。まぁ地の利もあるだろうけど。
[HERO]という演目で出演者は2人の母娘。
基本的に英語を使っていて、何か途中で挟まれる劇中劇ではマレー語を使っていて、英語字幕は出る。
こちらのちょっと違う所は、現地の言葉でも判る人が多い事だ。
こちらとしては英語でまくしたてているシーンより、字幕が出てる時の方が意味合いは判るので、読取りとリスニングを両方使えたので調度良いバランスで観れた様な気がする。
この母娘は嗚呼きちんと訓練を受けているんだろうなという演技スタイルで、身体もしっかりしていた。逆に言えば優等生な演技過ぎて少し飽きたが。
舞台では映像を使っていて、それが2つのスクリーンに映し出される。
途中途中で挟まれるんだが、頑張って映像もエフェクトなりを使って仕上げている。
だけど何だか演出として使い方が良く無い。
とても説明的で、必要無い画が多い。
それは照明も音響もそうで、照明は、形をハッキリさせた模様の様な照明ばかりを使っていて、色もとっ散らかっている(逆に言えばとてもアジアっぽい)。
音響は後半で一転シリアスなシーンが有るんだが、其処であんまりにも急に真面目な音が流れ急に昼ドラみたいになるので、ちょっと笑ってしまいそうになった。
母娘が芝居を頑張っている分、何だか余計な物を挟もう挟もうとする演出家の意図が邪魔に感じた。
現地人は結構笑っていたけどね。
何と言おうが、ともあれこの日の私は、トゥルットゥルで有る事は間違いない。
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