- April 17, 2014
先日[ダンスアーカイブの手法]at森下スタジオというセゾン文化財団の催しに2日間程参加した。
>本プロジェクトでは、作品を資料としてアーカイブすることやレパートリーとして残すのではなく、
アーカイブされた作品が新たなダンスの作り手に渡り、再び創作されるまでの経緯を辿ってみることで、
アーカイブの方法や可能性を探究することを企図しています。
という事。
主な参加者は
・振付家 伊藤千枝、黒田育世、近藤良平、白井剛、鈴木ユキオ、手塚夏子、山下残
・ドラマトゥルク オン・ケンセン(シアターワークス演出家、シンガポール国際芸術フェスティバル芸術監督)、
中島那奈子(ダンスドラマトゥルク)、武藤大祐(ダンス批評)
(敬称略)
というもの。
これは非公開セミナーだったのだけれど、もう少し若い世代の振付家達はどの様にアーカイブを考えているか、という事で、
急遽何名かの若い振付家が一部のセッションに参加する事になり、其処に参加させて貰い、2日間、短い時間ではあるけれど議論に参加させて頂く。
私が参加させて頂いたのは以下の2講座。
・4月12日(土)午前10時半から12時半
セッションⅠ:「川口隆夫ソロ 大野一雄について」におけるアーカイブの手法
講師:川口隆夫(舞踊家)
・4月14日(月)午後2時から16時
セッションⅢ:ディスカッション「ダンス・アーカイブの手法について」
お蔭様で世代問わず様々な振付家達の話を聴けてとても有意義。
けれど、核になるもの自身がある意味とても揺らぎやすいテーマなので、
そこをふぅわり包んでみたり、触ってみたりする不思議な感覚。
答えなんて無いよ、いや有るだろう、こうじゃないのか、みたいな、
誰もが答えを見出せては居ないけど、誰しもが答えを知っている様な、そうでも無い様な。
アーカイブという題目から、本年の自分テーマ「擬・ジャンル」に首を突込めた様で良かった。
残る物、残らない物、残したい物、残せない物。
最終日の発表には伺えなくていたく残念だったけれども、参加出来て有意義だった。
そしてArChive(アーカイヴ)と共に、ArCairo(アルカイロ)についても考えた。
マイム俳優いいむろなおきとのユニットArCairoは、ArChiveを語源の1つとする。
そもそも近代マイムの第一人者マルセル・マルソーに師事していたいいむろなおきの身体自体が、既にアーカイヴされた身体だ。
そのアーカイヴした身体を元に、そのルールを棄て進化させるというのはどういう事だろう。
結果余りマイムらしい物にならないかもしれないけれど、
こういった重要なアーカイブを元にリハーサルが出来る事の贅沢さを感じながら、良い棄て方と集積をしたいと考えている。
こちらのWSは5/8-11。最終日にはショーイングも有る。
これは多分試演会とは打って変わった内容になるし、とても重要な物になる気がする。
参加者・スタッフの応募は有難い事に国内外より来始めていますので、御応募を考えている方はコチラよりお早目に。
最後にダンスアーカイブ初日に隆夫さんの話を聴いて最初に頭に浮かんで出て来た幾つかをメモ。
歴史的に有名な白黒写真をカラー化するプロジェクト
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52137931.html
フランシス・ベーコン展でフォーサイス映像
http://dorianjesus.cocolog-nifty.com/pyon/2013/01/post-ecf2.html
アンディ・ウォーホル展
http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/
踊ってみた
http://dic.nicovideo.jp/a/%E8%B8%8A%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F
チョイ・カファイ "Notion: Dance Fiction"
http://kyoto-ex.jp/2012archive/program/choy_kafai/
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