冨士山アネット
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丁寧な汚れ

冨士山アネット作/演出/振付の長谷川寧による公式ブログとなります。

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卯月の旅立に訪れるささやかな謀反

  • April 12, 2013

4/10 出国
成田空港へ。
丁度仕事の狭間にぽかり予定が空いた事もあり、ふと思い付いてインドに。
何でインド?と色々聴かれたが、逆に学生でも無ければまとまった期間インドに行く事なんて中々出来ないし、
逆にそれが出来る時間がふと出来たからだ。
一昨年初めて行った韓国で、言葉はおろか文字すら判らない、という感覚をしたのが酷く面白かったのも有る。
普通英語だろうが中国語だろうが何かと端々に意味は見て取れる事が多いけれど、
韓国は国策としてハングルを比較的徹底していて、お蔭様で本当に何を生業にしているかすら判らない店が山程有った。
それはもう異世界。
多分その感覚をインドならまた味わえるのではないか、というのも有った。
(結果元英国領だったので意外と英語がまかり通ってしまっていたのだけれど)

バッグパッカーの様に流浪するのもそれはそれで良いけれど旅するのに何処か起点が有るとそれはより素晴らしい。
そんな事で周囲からインド情報を集めていると、
一昨年セゾンの助成により日本へレジデンスしていたサヴィータ(とは言っても向こうは一度きり挨拶した私など憶えていないのだが)を紹介して貰い、
厄介になる手筈を整えた。
そういう所だけは巧い。のよ。

時間は少し遡り、出発の3日前になる。
チケットを取る前に、さて予定でも、と本を開けば其処に書いてあったのはビザの取得について。
旅行であろうが仕事であろうがインドに入る為にはビザを取得して行かなければならない。
そんな事をうっかりとした長谷川。
外堀を固めて安心していたら内側から謀反を起こされて、外堀を固めていただけに何処にも逃げられず滅んで行く無様な将軍の様。

家臣「殿、印度が、印度が謀反を」
私 「なぬ、謀反とな、同盟国を呼び寄せい」
家臣「殿、呼び寄せるにも外堀が埋まっております‥」
私 「ぬう、誰ぞ外堀を埋めたのわ」
家臣「お言葉ながら殿自身に御座います」
私 「貴様」
印度「ビザヲ頂ケマスカ?」
私/家臣「印度‥!」

この様な印度からの謀反に(や、向こうからしたら至って普通なのだけれど)それはもう焦る。焼討ちに遭いそうになる。

其処で慌ててビザセンターに電話した物の、一日ではそれは間に合わない、と突っぱねられる。
え?あれ、これでチケット予約していたら無駄になるの?と思いながらも調べる。
その結果アライバルビザというのを取得する事に決める。
アライバルビザ、というのは文字通り現地でビザを発行する物だ。
只これは通常¥2000弱の物が、3倍位の手数料が掛かる。しかも支払は何故かUS$。
US$60て割に高い。
そんなに取らなくても良いと思うのだが、足下を見られている今背に腹は抱えられない。
インド大使館に聴いてみると物凄い素っ気無い口調でインビテーションが必要だと思いますよ、と言われる。
どの同盟国も何て素っ気無さだ。
インビテーション迄必要か。
サヴィータにコンタクトを取り急遽送って貰う。

何とか用意をし、そして出発の朝。
成田空港でUS$を用意しまずは経由地で有る上海へ。
どうでも良いけど機内食って何で白飯の副菜に蕎麦と海苔巻なんて付けたりするんだろう、何かの嫌がらせかアレ。
写真が反転しているのは御愛嬌。
写真-5.JPG


実はトランジットの時間が短い便が取れずに、行きは7時間、帰りは何と2日間上海に滞在する事になっていた。
帰りは時間もあるしそれはそれで楽しめるだろうが行きは短か過ぎる。
こんな所で無為に籠城する必要は無かった。
最初は降りて行って上海で時間を潰して戻って来れますよ、と言われていた物の預け荷物を直接デリーに送る為にはトランジットで降りる事は出来ない。
別に其処迄の荷物を抱えて迄、往復2時間掛けて小龍包を食べる必要も無い。
や、別に小龍包とかでなくても良いけれど、基本的に遺跡やら古代の何やらを積極的に観に行くより街並を歩いてみる方が好きなだけだ。
それにしては荷物は邪魔だ。

ならば色々時間を使って待つよ。と思い昼から空港での滞在。
結局碌に向こうの情報を集めていなかったからそれはそれで役に立ったし、のんびりと過ごす。
いつも思うのだけれど、海外の空港の建築は割に好きだ。
写真 1-2.JPG


漸く夜になって(こういう時文章ってものの端折り方は恐ろしい物が有る)、デリー行きの便が出発。
乗込むインド人の多さや、隣あったインド人がスッとポケットから出したミントをくれたりと早くもインドらしさを感じる。
機内では映画[苦役列車]がたまたま有ったので観る。
確か観ると言って去年結局韓国に行ってしまい観れなかった奴だ。
何でインド行きの機内で邦画を観ているのか不思議な気分になりながらも、
未來君の芝居の纏っているあの空気感は抜けて良かった。

その後どれ位経ったのか余り判別せぬままうつらうつらを繰返し、やがてデリーへ。
そしていよいよアライバルビザ。
日本では1時間から3時間弱掛かると恐ろしいざっくりさを言われた物の、1時間も掛からなかった。
おまけにインビテーションすら見せなくても良いと言うこれまたざっくりさ。
用意して貰ったのに。済まないサヴィータ。

アライバルビザの記入用紙には「父方または母方にパキスタン国籍が居るか」等と言う質問欄迄ある。
パキスタンと緊張状態に有るインドではこれが必要なのだろうけれど韓国と言いハッとさせられる瞬間。
ともあれ何事も無くビザを取得出来た後、これで直ぐにインドに入国、という訳には行かなかった。
何せ着いたのは深夜2時前後。
一寸サヴィータの元へ行くのは遅い時間で、空港内で再び時間を潰す。
これまた印象的な空港。
写真 3-2.JPG

やがて朝方になる(またざっくりとした文章だ。案外こういう所が一番長いのにな)。
インフォメーションに聴いてみるとまだメトロが動いていないとの事だったが、両替を済ましゲートの外へ。
此処から着く迄に相当色々有るのだが、此処は端折らず、最早4/10では無くなっているので、次回へ続く。


次回 インドの洗礼とざっくりした住所。殿、謀反は単独犯では無かったと認識。

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