- January 1, 2012
明けましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願い致します。
書溜めていた去年の事を含み少々。
イェリネク[光のない。]終了。
この戯曲は来年F/Tで上演される様だが、私は演出ではない。
与えられたリーディングの機会の中で目一杯伝える、それだけだ。
今回のリーディング公演の目的は戯曲の紹介、という事だったが、
「戯曲の紹介」とはそもそもどういう事だろう。
出席したシンポジウムでも話したが、
戯曲の根幹を紹介するという事だったら、要はあの戯曲の魂を伝えろ、という事だったらそのつもりでやった。
それで届かないのは仕方ない、私の技量不足だろう。
だが、聴こえない、という事や、リーディング公演とはかくあるべし、の様な尺度で測られたなら、
それは勿論私が悪いのだろう。
しかしそれを私は依頼者から望まれた訳ではない。
何かの科学反応を望まれた。
そしてそれはきちんと行った。
ただあれを平たい、平易な読方で淡々とやるというのもよい。
だが私は魂迄伝わるのか。
あの作品に於ける怒りが伝わるのかという点に於いて、私はあの演出を選んだ。
勿論他にもやり方は有るだろう。私のやり方がああだったというだけだ。
只、予想以上の観客の入りに、本来入れるべきではない最前列迄入れてしまい、観客である皆様に一部物が飛んで来る等の怖い思いをさせてしまった事もある。
それはこちらの非だ。申訳ありません。
作品に於いては、初めてやったトラムの時のリーディングよりも、
喋る事やきちんと追込んで作ったという事を踏まえて、満足がいく物が出来たとは思う。
勿論もっとやりたいという気持は有ったけど、久々にあんなに揺らぐ生な作品が作れたのは嬉しかった。
トーク中の議論等、細かい事はコチラを御覧下さい。
様々な感想が見受けられます。
さて、そんなリーディングとはなんだろうという話にも及んだ所で、私には来年2月にもリーディングが待っている。
今度はドイツ文化センターホールでの上演だ。
今度は60代のイェリネクとは違い、30代の若い劇作家の作品だ。
ホルガー・ショーバー作[HIKIKOMORI]。
これ、原題からしてHIKIKOMORIなのだ。
ちょっとローマ字を使ってお洒落にしようとするなんて日本側の策略ではない。
OTAKUと共に、海外ではHIKIKOMORIというのは言葉としてそのまま認知されているようだ。
だが一寸この場合に於いては能動的なHIKIKOMORIである。
さてどうなる事やら。
御期待下さい。
そして大晦日から元旦、正式には元旦1発目の舞台はbonobosと遂にコラボレーション。
満員のカウントダウンジャパンライヴにて幕張メッセで踊った。
[光のない。]にも出ていた福島彩子や、
冨士山アネット[SWAN]の寺杣彩、[SWAN][3つのビル]でのアシスタントやその他いつもお世話になってる金子愛帆も出ました。
もうこれは、気持ち良くやらせて頂いた。
いよいよそして[八]だ。
末広がりなタイトルに相応しく、新年を飾ろうと思います。
その為に、新年早々、リハに励むとします。
今年は自分とか、馴れとか、そんなものや他の何かとの闘争の年になるんじゃないか。