- May 7, 2011
山口での3日間の滞在、WS発表[きみのなまえなんてしらない]は無事に終了しました。
当日迄ゆったりしたり焦ったりしながら過ごしたけれど、
出演者の皆はとても頑張ってくれたと思う。
トークでも触れたのだけれど、意識して作りを変えてみたり、そうでない所もあったり、
粗いけど試せる場になったのは良かった。
出演者のインタヴューから作るという手法は何度か試しているけれど、
もう少しそれを詰めて、変容して行く事も必要だろう。
勿論今回の人達も素敵だけれど、こういう事を試して、
改めてアネットに出て貰っている出演者の人達の凄さにも気付く。
これを帰って新しく作る為のきっかけに出来ればと思う。
しらない人と、しらないという事を共有して作って行く作業はとても良かった。
呼んでくれたスタジオイマイチの谷君にも感謝。
スタジオはこんな感じだった。
表にはポスターも貼って貰った。
初日のWSの様子。
スタジオ1F。元々美容室、元バー。此処をオープニングパフォーマンスにも使わせて貰った。
周りはこんな味の有る店と、若者向けのブティックが混在する混沌とした空気。
商店街は5−6時程度に閉まる。
発表公演の参加者達。
そして翌日はようやく東京に向かうという事で最後の山口。
mutsumiという気に入った店のランチを食べ、商店街を観て歩く。
あるお店に入ったら、若い店員から、
お兄さんコンビニに良く居ませんか?と言われる。
まぁ確かに此処ら辺は17時18時には店が閉まってしまうし、
近くには一軒しかコンビニが無いので良く行く機会はあったのだけれど、
そうか見られてるんだな、とハッとする。
こういう小さなコミュニティは東京に無い感覚だ。
悪さ出来ない、ってこういう感覚なんだろうな。
そしてスタジオイマイチは山口駅徒歩5分程度なのだけど、
この県庁所在地が有る駅の周りは兎に角閑散としている。
何かと新山口に出てから、という感じで、広島から帰るのだけれど矢張り新山口乗換だ。
色々な通知が来ていて、次の事を考えなくてはならない時期だったりする。
東京を離れる事は多分これからも有るだろう。
それでもこうして東京を離れて過ごした2週間と少しは、どうしたって糧になる。
こうやって電車に乗りながら、瀬戸内海の島々をみたりする機会とか、
地方の店に入ってぼんやりしてみるとか、本を読んで過ごすとか、
そういう時間の使い方は、多分何か作る事に於いては必要な餌となるのだ。
どうしても現状では中央集権にならざるを得ない部分も少なからず有るし、
地域のコミュニティの小ささに育たない文化というのも正直有ると思う。
山口でも活動している団体そのものが少なかったり、
福岡でさえコンテンポラリーのダンスカンパニーがほぼ無かったりという現状だ。
只これさえどうにかなれば凄い事になるんじゃないか。
あっという間に追抜かれて行くんじゃないかと思う。
そういう状況にしていく事も重要だと思うし、
そもそも自分自身がそういった餌をもっと食べられる様な環境や、状況に居る事も必要だと思う。
そのバランスを考えさせられる半月の旅だった。
戻ってすべき東京公演に備えよう。
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