- June 18, 2010
そして昼過ぎのフライトの前に受難が始まる。
カンパニーに書類を提出しなくちゃならない。
だがそのカンパニーのポストが無い。
早朝に悶々とホテルに戻って来た。
そして悶々と僅かばかりの睡眠を取り、
悶々とパッキングをしながら、こういった場合はどうしたら良い物だろう。と悶々と考える。
その住所迄行っても無いのだ。
結果答えも出ずに、行きより随分と重くなった荷物はこのままでは重量オーバーなので、
手荷物にとんでもない量の荷物を詰込み、傾きながらチェックアウト。
早朝だったので、ならば駄目元でもう一度行ってみる物の、やはりポストはどうにかなる物ではない。
ただ住所の先は劇場なので、カンパニー名を書いておけば、もしや何とかなるかもしれない。
残念ながら今日は日曜日の為、オフィスも空いていない。
郵送しようと思うも、今度は切手を買わなくちゃならない。
幾らで届くのだ?
郵便局がやっていれば良いのだが、此処も日曜日で案の定休み。
空いていればまだ何とかなった物の。
周りの人や友人に電話して、なんとか切手の種類も判る物の、
今度は郵便局の自動販売機は札を受付けないと来た物だ。
今日帰るのに。良い感じに小銭が減っていたのに。
そんな事を思いながらも、隣のドーナツ屋で然して必要に狩られる訳でも無い珈琲を購入。
その後ナンダカンダとようやく切手を購入。
紆余曲折を経てポストに投函。
そして電車の待時間の間に駅で土産物をササっと買い、ホームに行くと、空港行きの電車が眼前で閉まり、過ぎて行く。
つくづく引きが強いと言うか、なんと言うか。
次の電車迄大分有る。
タクシーで行くか。
そう思い周りの運転手に聴くと、案外遠い上に、皆割にふっかけて来る。
そんな高かったか?
そういえば行きは乗合タクシーで来たから余り覚えては居ないのだが。
それに時間もかかる。
これだったら次の電車迄待っても大して変わらないじゃないか、
それでも次の電車だと余りに遅いだろう、帰れるのか、という不安がつきまとう。
そうこう思い迷う内になんだかんだと次の電車の時刻が近付き、全てを蹴って乗込む。間に合え。
と思い空港迄走る。空港はもしかすると走る場所なのではないかと錯覚する位最近は走っているのだけれど。
空港で走る自分程嫌いな物は無い。
だったら直せと思う。
4年前とまるで変わっていない自分に辟易だ。
それでも何とか飛行機に搭乗出来た。
手元にはタクシー用に卸した50ユーロ弱を握り、火山灰の影響も無くモスクワ経由にて無事に帰国する事が出来た。
なんだろう、今回のベルリンは2度目という事も有り其処迄新しい発見が有ったという事は無い。
むしろ、4年前と全く変わらない風景がそこかしこに有った。
なので再確認の旅だ。
だけれど暮らすという意味では本当に暮らし易い。
どこら辺が繁華街で、此処は治安が悪く住難いとか、環状線の外に拡がる風景だとか。
そして公共ホール以外では皆がどういう劇場で公演を打っているのか、そんな事も色々判った。
付け入る隙、と言うかなんと言うか。
勿論それでも一部なのだろうけど。
そしてどうして生き延びよう、と考える。
それは独逸だけでなく日本でも。
多分4年前がそうだった様に、今回も後々重要な旅になって来るだろう。
そうこうしている内に日本での仕事が始まる。
独逸記はこれにて一旦終了。
長い事掛かりましたが、これが誰かの為にもなれば良い。
何か情報を知りたい人が偶然検索してこれらの知識を得る。
その為のWEBLOGでしょうよ。
ひとまず有難う御座いました。
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