- May 6, 2010
もうこっちに来てから20日が経とうとしている。
あっという間だ。
20日って言ったら、二十日鼠の生き様位だ。
まんまだが。
そう考えると、20日って、贅沢に過ごさせて貰っている。
今日は昼にアンジェロ&ゆい夫妻に、ケバブの美味い所があるから行こうと言われ向う。
昨日から言われてた位だから、それは相当なんだろう。期待が高まる。
Mehringdamm駅のすぐ上に有るのだが、案の定並んでる。
何だろう、日本のラーメン屋みたいな感覚で並ぶのだろうな。
何だろう、日本のラーメン屋みたいな感覚で並ぶのだろうな。
行列のできるケバブ屋だ。
で、食べてみたら期待を裏切らない美味しさだった。
何だろう、通常は肉に生野菜をこんもりと、だが、
此処では肉に炒め野菜と生野菜、その上にチーズを掛けてレモンを搾ると手が込んでいるのだ。
普段余り食事の事を書かない私がこう書いている事が、食べれないコレを読んでいる人達に如何に美味さを伝えたいか、という事を判って欲しい。
そしてどうせ伝わらないのも判っている。ざまあみろ。
で、その後2人と別れ、今度行く劇場・TANZFABRICBERLINの位置を確認しつつ、HAUのWAUというカフェで珈琲をした後に、
ドイツ座で先にチケットを購入してからOstbahnhofへ。
蚤の市はもう終っていたので、EastSideGalaryをてくてくと歩く。
EastSideGalaryはベルリンの壁に1km以上に渡ってアーティストが壁画を書いている所。
やっぱりどうしても壁を意識した作品が多い。
それが良いとか悪いとかではないけれど。
確かにこんなに薄くて、こんなに微妙な高さだと越えたくなる気持は判る。
1日で作られ、断絶された隔たり。
例えば私がたまたま吉祥寺に出掛けて朝迄呑んで居る間に夜中に新宿辺りに壁が出来て、
20数年東側に行けなくなって帰れなくなるとかを想像するとちょっと恐ろしい。
でもそんな現実が有ったのだ。
壁の向こう側(西側)は川が有るのだけれど、途中に有る壁と壁の間からなんだか西側に公園の様な所が有り、其処へ入ってみると急に砂浜で、
ボードのハーフパイプやらバスケットコート、ビーチバレーコートを始め海の家的な店も有る砂浜になっていて驚いた。
皆それぞれ適当に過ごしている。
急に街中に浜辺が現れたと思ってくれたら近い。
まさかベルリンで砂浜を歩くとは思わなかった。
夜はドイツ座へ。Michael Thalheimer[Die Nibelungen]。
タールハイマーは、日本で数年前にドイツ年という企画の中で彩の国でやってた[エミーリア・ガロッティ]が凄く好きだったので楽しみにしていたのだけれど、
今回もやっぱり面白かった。
今回まわって居て、凄くヒットという作品が余り無かったけれど、多分コレは今回の旅の中でも印象に残るのじゃないか。
ニーゲルンゲンの腕輪と言うワーグナーのオペラを翻案したもので、舞台はかなりの急な鉄板の坂になっていて、基本その上で俳優は芝居をするのだけれど、
その鉄板は舞台の天井迄傾いて行き、時には上と下で舞台が有るというもの。
ちょっと説明し難いのだけれど、見るとシンプルだけど強い美術だ。
芝居も、文字通り血みどろになっていて、復讐劇で俳優も身体を張ってる。
只俳優の容姿も有るのだけれど、演出も抑制が利いていて無駄が無いのでアングラには見えないのが良い。
帰りに物販でパンフレット(2.5€)と、以前持っていたタールハイマー演出の[ファウスト]に関する本(舞台台詞収録CD付きで3€!)を買う。
[ファウスト]はCDを無くしていてずっと欲しかったので嬉しい。4年越しに実った。
久々にあのクドい位の発声を聴こう。
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