- November 2, 2009
出掛けにTVをふと観るとのど自慢が流れていた。
あれも不思議だ。
出演する方達が必ずしも唄の巧さで通ったとは思えない。
むしろ其処に存在するのは「オモシロ」である。
なにか、局側の、TVを面白くする為の、「オモシロ」。
其処から選出された方達が、局の思惑通りに、そしてその思惑に気付いていない形で唄う。
中にはすぐに落とされる人も居る。
選考会が有ると聴くが、局側はその人をどういうつもりで通すのだろうか。
其処にどう投影されているのかを知ってか知らずか、通過者は一生懸命唄う。
まぁ、民放より悪意は無いし、実際ほのぼのとしているのだが。
実の所は知らない。
で、まぁ今回はそんな主催者側の意図とかはどうでも良く。
出演者の中に、94歳と89歳の夫婦が居た。
それはまぁほのぼのとしていた。
その後、その息子と同僚という男性2人組も出た。
その合間辺りで客席が映されたのだが、その際に一瞬、知った顔を見た。
ん?と思う。まさか知人が、一瞬映された客席に映るなんて確率、そうそう有る筈が無い。
だがどうやら開催地は群馬県との事。
もしや、と思う。
そしてその彼の記述による所、祖父母と父、そして父の同僚が出るとの事。
やっぱりそうだったんだ。
彼は私が以前お願いしていた元・照明家のO氏だったのである。
しかも丁度ながら観していたその時間だけ、私はどうやら彼の一族をTVで網羅してしまったらしい。
私は10分も観ていなかっただろう。
5分観たかどうか。
それにしてはとんでもない瞬間を目撃してしまったものだ。
のど自慢が流れている中でのその瞬間、知人とその家族の出演のその5分をながら観でピンポイントで突いたのだから。
そう考えれば、ちっともほのぼのしていない。
狙い定めた様で、むしろ獰猛だ。
正直、誰に対してかは判らないが、そんな一族を網羅した私もO氏とその家族にとっても、
それはそれはもう、自慢だ。
まぁ、鐘は2つだったが。
追伸:余談だが、彼の祖父母は審査員特別賞を貰ったらしい。
- Newer: キリリと臨む夜。
- Older: BONUS STAGE