- November 13, 2009
急遽予定が空いたので、F/Tのプログラム、
グルーポ・ヂ・フーア[H3]を観に行く。
フェスティバル・トーキョー、今回はもう予定的に観れないだろうなあと思っていただけに有難い。
内容は、兎に角エネルギーが有るし、惹き付けるのだが、
この人達は現在はヒップホップの土壌に居るのだろうか、という疑問がふと湧いた。
や、どちらでもいいといえばいいのだけれど。
演出家の視点や眼に見える演出はあくまでコンテンポラリーに近く、
其処が「哲学するヒップホップ」と言われる所以なのだろうけど。
(今、ヒップホイップと書いてしまい、途端にファニーになってしまった。ホイップともなると哲学の欠片も無い。)
なんとなく、ストリートの匂いが出演者にプンプンする程匂い立つかといえば、余りそうは感じないのだ。
凄く、洗練されているし、俺はこんなムーヴ出来るけど、お前はどうよ?という出演者のせめぎ合いというか、オラオラ感というのは余り感じなかった。
善くも悪くも統制が取れているというか。
まあ、だからといってこれは嫌いとかそういう訳では全然無く逆なのだけど。
何処迄出自を離さないで居られるか、というただの疑問。
基本的にストリートの人達のタフネスさは好きなのだ。
何処でもやるよ、という身軽な風情が。
だから、体育館での公演というのは、瑞々しさが際立つ様でロケーション的にとても良い、と思った。
因みにこれが前作[H2]
今回の作品[H3]
[H3]の映像は観て居たが、[H2]とこう観較べると、
作品の総合力として、今の方が前より深くなっている気がする。
静かで、構成としても腑に落ちるというか、強度が有るなと思えたのだ。
多分だからその分ストリート感が消えたのだと思う。
まぁストリートでやっている事をそのまま見せられても、うん凄いねとしか言い様が無かっただろうけど。