- August 29, 2009
夜、外でワークショップ用の準備にPCに向かっていたら、非常に面白い現場に遭遇した。
1組のカップルなんだが、男が非っ常にナイーヴなのだ。
相手の女子からのmailが素っ気無い事に腹を立てているのだが、最高に回りくどい話をする。
声質が高い男子は、話したい事をメモに書いていて、プレゼンの様に矢継ぎ早に話す。
女子が段々呆れて来るのだが、男子は実際にペンを持って図解しながら話す。
女子が「泣いちゃう?」と度々聴き、男子は「や、泣いてない」とか「泣いちゃうかも」とか言いながら喋る。
男子は「言おうと思った事メモってなぁい」、とか「最後にまとめをドォン、としようと思ったのにぃ」、とか言っていて、
女子はもう半分放って居る。
その内男子は「非常に、センチメンタルジョニーです」「今勇気を溜めているんだ」
とか訳の判らない事を言い始め、
女子はもう大分飽きている。
どうやら男子は、ミュージシャンらしく、楽譜に曲と歌詞を書いていて、そのノートを見せながら自分の心情を説明したりしている。
凄いな男子。
恋人に音楽を捧げる人は居るかも知れないが、恋人に気持を伝える為に書いた歌詞を見せながら話をする、てのは新しい。
女子は男子から歌詞についてどうこうと話し、女子は此処はもっとストレートに書いた方が良いんじゃないか、という話迄。
凄い関係だ。
次第に彼らの音楽活動にシフトして行って、また話題が反れていた。
戻って来ようとした時に、絶妙なタイミングで閉店時間となり、彼らは外へ消えて行った。
ともあれ男子よ、クーラーが効いたあの場所では、タンクトップと半ズボンは寒いだろう。
男子と女子の距離は、縮まらない。