- January 1, 2013
あけまして世界。
今年もどうぞ充分に宜しく。
冨士山アネットは今年3本程作品を発表するのではないだろうか。
去年は地方が多かったですが、今年はきちんと東京でも。
最初の2月は横浜では有りますが。
[シャウレイの十字架]、どうぞ宜しく。
さて、新年だと言うのに早速去年の話で申訳ないのだが、
去年のクリスマスイヴは[シャウレイの十字架]のフライヤー制作に没頭していた。
や、自分が作っている訳ではないのだけれど、大分意見は言っている方で、
いつも大詰めはつきっきりで、人様の家迄押掛け泊まり掛けで所謂チラシを作っているのである。
今のデザイナー氏とはもう10年位の間柄なので、ツーカーと言えばツーカーなのだけれど、
この大詰めに関してはいつ迄経っても楽になる気配が無い。
むしろ年々キツくなって行っているのではないだろうかと思う位だ。
そりゃ自分でやっているから仕方無いのだけれども。
提案して、試して、没にして、最近はイラストレーターを弄ってプレゼン迄したりもする。切ったり貼ったり、アシスタント業務も兼任。
勿論具体的な技術力には全幅の信頼を置いているので(そしてデザインの技術力なんて物は私は持合わせていない為)任せているのだけれども。
で、大抵締切前日にはもう満身創痍でお互い作っていたりする。
夜中に作業しながら落ちかけているデザイナー氏を起こしてみたり、何だか編集者が原稿を取りに来た様な作業もしている。
そして今回の締切前日、折しもその日はクリスマスイヴだった。
昼過ぎから入浸っていた作業も夜になり、たまたまサンタクロースの話題になった。
で、世界中を回っているサンタクロースは今何処に居るんだと言う話になり、
其処でサンタクロースの現在地についてのサイト(クリスマスのみ)を見る事になった。
するとGoogleEARTH上にて表示されたサンタクロースのマークはとんでもない速度で移動、プレゼントを渡した数がうなぎ上りでカウントアップされているではないか。
一寸信じられない速度で動いているサンタクロースだが、チェックしているとオホーツク周辺は既に配り終えていて、札幌のみ配送済になっていた。
ロシア等北方を先に周り、南を終えていよいよ日本にさしかかった。
南から北上するサンタクロースは福岡を最初の配達先とし、グングンと中国地方を登って行く。広島辺りを通っていく。
想像してみて欲しい。
物凄い早さで瀬戸内海上空を一度も止まる事無く凄まじい勢いでバラマキを行っていくサンタクロースを。
今晩中に世界を、とはいえ、それは少し粗雑ではないかと思う程の早さだ。
其処から彼の様子はおかしくなる。
まず、関西を無視して、凄い勢いで東京に向かう。
途中で配って行かないのだ。
何故かと思ったらその後これまた凄い勢いで逆走し、大阪を経て北上、韓国に入る事となる。
トナカイの燃費がどれ位なのかは判らないが、明らかに迷走している上に、
此処で問題となる事は、やはりなんといっても福島に寄らなかった事だろう。
東北地方をスルーして行ったのだ。
状勢を鑑みてとの事かもしれないが、見方によっては由々しき事態でもある。
一体どういう事だろうと怪訝に思いつつも、韓国に行ったサンタクロースは、あろう事か仁川(インチョン)から入って行く。
飛行機で移動している筈ではないのに、わざわざ仁川を通って行く。
仁川上陸作戦のつもりだろうか。
政治を介入させて良い物だろうか判らないが、だとすると余りにタチが悪い。
ソウル周辺を配り、其処からサンタクロースは一気に北上する。
嫌な予感は的中した。
彼は38度線を平気で越え、目指したのは平壌(ピョンヤン)だ。
サッと平壌を済ませ、彼は駆足で中国へと入って行く‥。
此処迄来ると或る意味国境等関係無いとでも言いたげに見えて来る。
穿った見方をしていた自分が反省させられる瞬間だ。
どうしても大都市のみに足跡を残して行くのは一寸考えものだが。
謎が多いサンタクロースだが、
WEBには、
「サンタが普通の時間感覚で作業したと仮定する場合、1 軒あたり 0.0002~0.0003 秒の速さで各家庭を回らなければいけないということになります!」
と明記されている。
「普通の時間感覚で」とわざわざ明記してある所に此処に何かのトリックがあるのだろうと推測すると、その後には、
「私達とは異なる時空間で活動しているらしいと考えるのが唯一合理的な結論となります。サンタは私達にとって本当にミステリーな存在なんですね!」
と書かれていた。
成程。
異なる時空間での活動。
要はミステリーの域だと言う事だ。
「本当にミステリーな存在なんですね!」という何故か呼掛けの感じも理解出来ない私だ。
そんな私の様なアマチュアに何か判る筈も無い。
学研ムー辺りに其処の辺りの調査はお任せするしか無い。
そんなミステリーで本当に仕事をしているのかと疑惑も募るサンタクロースだが、きちんと足跡を残す事も忘れない所が彼の抜かり無い所で。
今年の日韓の配送状況もキチンと動画で残してYouTubeにUPする事も忘れない。
日韓を配り終えた直後にこの様な動画を編集しすぐさまアップロード出来る所を見ると、優秀なクルーが付いている事は明らかだ。
ミステリーだけでなく、技術面も一流、と言わざるを得ない。
つまり、超常現象を裏打ちする多くの技術力によってサンタクロースの配送は支えられていると言う事だ。
其処迄やられるからには、多少の誤配(希望していたものと違う、兄弟での奪合等)等は目を瞑るしか無いのかもしれない。
その日は何とか終電で家に帰れて、自分でワインを一人開けて呑みましたとさ。
とまあ、とんだクリスマスの思い出。
その頑張りの結晶であるフライヤーはもうすぐ時期遅れのクリスマスプレゼントとして皆様に配ります。
メリークリスマス。お楽しみに。
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