- December 28, 2012
折角年末なので、2012年の印象を。
ざっくりといえば下半期は余り東京に居なかった様な気がする。
韓国やら神戸やら、東京の外ばかりの活動が多かった。
で、そう考えると東京を疎かにしていたなとも思うので、来年は打って変わって東京が多い。
2012年
1月 冨士山アネット[八]at 東京/アトリエフォンテーヌ
10年前の演劇戯曲をほぼ新作に作り替えた。
とはいえ憶えている人も極少ない人では有るが居たみたいで、年月を感じる。
4-5月 ホリプロ[エンロン]振付・出演 at 東京/銀河劇場 大阪/シアターBRAVA! 名古屋/名鉄ホール
[八]も終わり、その後、ホリプロ[エンロン]に取掛かる。
期間は空いたものの3月の稽古開始迄に、
外国人演出家が来る前に最初から出演者を使ってWSでネタ出しをどんどんと進めて行く。
それによって器用でも何でも無い私の商業振付はとても助かったのだけれど、
来日した演出家に用意しておいたアイデアを全部無しにされた日にはひっくり返りそうになった。
結果出来た作品は嫌いではないけれど、改めて見直すとそれはもう色々思う所も有る。
それはもう。
6-7月 冨士山アネット[八]JAPANTOUR2012 at 福岡/イムズホール 伊丹/AI・HALL
福岡演劇フェスティバル/Break a leg 参加作品。
エンロンの隙間でリハーサルをし、出演者も変更の上改良を重ねた改訂版。再演とも言い難いスパン。
広い会場で発表出来たのは作品としても良かった。
で、この伊丹公演が終った後、そのまま関西から韓国へWSに旅立つ。
この辺りから次第に東京を疎くなり始める。
9月 東京福袋参加 冨士山アネット[ファインダー] at 東京芸術劇場シアターウェスト
韓国でのワークショップを終え、色々な不都合等が判り、次回来る迄の指針を見据えた上で、帰って来て集中リハーサルで作った短編新作。
きっかけは宇宙とカメラについての幾つかの話から制作された作品。
確かにもっとブラッシュアップをしたい作品では有るけれど、実はこれが韓国、そして 2月の新作[シャウレイの十字架]へ続く3部作の元となる様なイメージ。
韓国から帰って来た後にオリンピックでの事件が有り、日韓の摩擦が生じた。
福袋を終えて2日後にはまた関西から韓国に行ったのだけれど、この時期行く事に対してやたらと心配をされた。
只ワークショップで関係を築いていたので個人的にはそれ程心配はしていなかった。
で、此処から約2ヶ月弱の韓国生活が始まる。
10月 冨士山アネット×Dance Theatre 4P[The Absence of the City] at ソウル/Daehangno Arts Theatre Main Hall
初の本格的な海外での国際共同制作作品。SPAF2012(Seoul Performing Art Festival2012)参加作品。
これの間、特に終盤は大分老け込んだ気がする。
こうまで違うかと驚かされる始末。
そういうの楽しめるでしょ、と周囲から言われたが、いや、それを越えたな。
楽しくないとかではないのだけれど。
作演出振付主演美術衣裳小道具迄なんでもやったな。
そして作品は海外と言う事もあってか、いつもの冨士山アネットとは喋るわ踊らないわとまるで違う事をやっていた。
近年稀に見る大変さでは有ったのだけれど、只これでもう二度とやりたくないとは思わない。
や、二度とやりたくないという位大変だったからこそもっと良くして行く為にやりたい、という感じかな。
駄目な部分を駄目で終らせていたんじゃ仕様がない。
それは国同士も。
10月の後半迄居て、最後の週にはSPAFも幾つかみて帰れた。
といっても関西に戻り、オーディションをしていたのだけれど。
本当に東京に戻れたのは10月末。最早東京に関してはオノボリさん。
11月 冨士山アネット×神戸大学学術weeks2012[Research for Siauliai] at 神戸大学六甲記念館 ホール
東京に2週間弱戻ったなと思えば、また神戸へ。この前後でフェスティバル/トーキョーも幾つか観ていたな。
神戸は2月の新作のリサーチを、オーディションで選ばれた人達と共に作った。
1週間程で作ったのだけれど、最近短期間で作った作品が以外と評判が良いっていうのはこれもこれで考え物だな。
これも面白かったし、リサーチと言う事で大分ヒントは貰えた。関西の風土に随分慣れた一年。
という2012印象。というか決算。
作品数は多分去年より多くないけれど、あちこちに行っていた気がする。
そして此処何年か年末はバタバタしていたのに、今年は反動かすっかり落着いている。
師走だ。けれども然程走っていない。
なので、来年に思いを馳せる。
来年は本数は多いけれど、滞在する場所はもう一寸東京に腰を据えて活動する事になるかと。
勿論作品は色々持って行きますが。
ともあれ良い物をこしらえるとしよう。
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